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somero 2022 会報

長いエスぺランティスト人生のあれやこれや その1

VERDA GEMO   2022 printempo n-ro 1 その1 その2 その3 その4 その5 その6 Sanjo  私がエスペラントと関わりを持ったのは1969年夏のこと。横浜にあった神奈川県立外語短期大学(数年前に廃校)で英語を専攻する1年生のときだった。英語会話の授業の講師は、県内にある米軍基地の将校の奥さんだったそうで、教職の経験があったのかどうか定かではない。私は、福島の田舎育ちの、英語大好き、ミーハーな女子だったので、横浜という都会で英語が勉強できることに満足していた。英会話の講師が、英語ネイティブであれば、その人がどういう人かは気にならなかった。  さて、その講師が出した夏休みの宿題が、世界共通語について、英文でレポートを書きなさい、というもの。世界共通語?英語に決まってる?そのとき、小学校6年の時に新聞で見た「きょうは何の日」のコラムで、エスペラントという世界共通語があるということを読んだ記憶が蘇った。おそらく、ザメンホフの誕生日12月15日の記事だったのだろう。さらにラッキーなことに、外語短大には毎月La Revuo Orientaが送られてきていて、それが毎号図書館を入ってすぐの書棚に置いてあった。というわけで、世界共通語としてエスペラントがあるじゃないか。なら、調べてレポートを書こう、ということで、JEIに電話をすると、横浜と横須賀のエスペラント会を紹介してくれた。レポートには、世界共通語として作られたエスペラントということばがある、英語だけが世界共通語ではない、とか書いて提出したのかもしれないが、もう覚えていない。とにかく、自分でエスペラントとはどういうものか確かめることにして、学習を始めた。当時の下宿先から通うのに便利な横須賀エスペラント会に入れてもらって、夕方アルバイト先から、横須賀共済病院の一部屋で行われていた例会に通い出した。  会には、お医者さん、古本屋さん、公務員、お寺の娘さんなど、いろいろな人がいて面白かったのだが、幸運だったのは、会で指導していたのが松葉菊延さんだったこと。松葉さんは、エスペラント界で有名な方で、本も何冊か書かれ、当時は難しかったソ連邦エストニアに有名なエスペラント詩人のHilda Drezenを訪ねる海外旅行をしたり。指導も厳しくて、ここで鍛えられたことは私にとってとてもよかった。基本的なことをおろそかにしないこと、とか、固有名詞の呼び方とか。会では厳しく指導していた松葉さんが、会が終わってから夜向かう先は、雑居ビルの階段を地下へ降りた先のキャバレー。遊ぶためではなく、そこで経理の仕事をしていたとか。わたしたちは、いつも顔を見合わせて見送っていた。  短大卒業まで、わたしは横須賀エス会で学習しながら、首都圏の若いエスぺランティストが企画したハイキングに参加したこともあった。桜木町で行われていた横浜エスペラント会(当時)に行ってみたこともある。  この後の私のエスペラント人生は、一旦途切れる。 (続く)

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エスペラント、日本語、そして……

VERDA GEMO   2022 printempo n-ro 1 その1 その2 その3 石川尚志  エスペラント(以下E-o)と日本語にはどんな共通性があるだろうか?もちろん、どちらも人間の言語だから、同一の事象や感情を表現する働きがある。だがこれから問題にしようとするのは、英独仏のようなよく知られた現代の有力な言語(主として印欧語族)にはあまり見られない特徴が、エス語と日本語の間に存在し、そしてそれが言語の本質や起源にまでつながっているのではないかということだ。  E-oは文法・語彙の90%以上を印欧語族から借りているが、計画言語なので言語系統論上、エス語が印欧語族に属するとはいえないようだし、日本語をモンゴル語や朝鮮語のようなアルタイ語族に含めるかどうかは別として、互いに遠い存在であることは明らかである。  類型論からいえば、日本語もE-oもトルコ語などと同様に膠着語に分類され、中国語やベトナム語のような孤立語、ラテン語、ドイツ語、ロシア語のような屈折語と対比させられるが(J.Wells, Lingvistikaj Aspektoj de Esperanto)それだけの話で、そこからなにかが引き出される訳ではない。  音韻については、E-oも日本語も母音が5個であって、英、独、仏、中国語、韓国語などの発音に悩まされる日本人にとっては有難いが、ザメンホフが学んだロシア語、ラテン語、ヘブライ語なども5母音ということなので格別な意義はない。  以下で私は、「中動態」と「主語無し文」という二つの概念によって日本語とE-oを対比させ、そこから何が見えるかを探ってみたい。私の議論は、主として(多くは日本の)言語学者や哲学者の記述に基づき、E-oに当てはめているが、もとより私は言語学も哲学も正式に学んだことがなく、単なるつまみ食いなので、とんでもない誤読や誤解、牽強付会があるかもしれないことをお断りしておく。  早速、中動態の検討に進もう。中動態は、現代の印欧語族にはほとんどみられないが、日語とエス語ではありふれた表現であり、対応する表現が多い。 Taro rompis la tason. 能動態 太郎が 茶碗を壊した。 La taso estis rompita de Taro. 受動態 茶碗が 太郎に壊された。 La taso rompiĝis. 中動態  茶碗が 壊れた。 E: Mi naskiĝis en Tokio. 中動態 私は東京で生まれた。 英: I was born in Tokyo. 受動態 独: […]

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Mia legado

VERDA GEMO   2022 printempo n-ro 1 Jokano 【要約】ネット上で読める25の短い小説を読んでいます。難しいものもありますが、Youtubeの解説が私の読書を深めてくれます。 De la lasta jaro mi partoprenas en legoklubo de San-Paŭlo. ― Mi mensogis. Mi nur spektas filmojn de ĝia kunveno en jutubo. Ili ĉiufoje diskutas pri unu novelo el 25 klasikaj Esperantaj noveloj elektitaj de Sten Johansson. La novelaro konsistas el 25 mallongaj noveloj verkitaj de diversaj […]

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2022年 活動

学習会 2022/7/16

参加者8人。 ZoomではなくJitsiで行いました。音声が少し乱れますが、画像を消すと少しよくなるので画像を消して使いました。 前半はエスペラントで近状報告。DuolingonoのRetkurso、本屋大賞受賞作品『同士少女よ敵を打て』、アップルウォッチ、資格試験、安倍元首相銃撃事件とカルト教団についてなど。エンペラントで話さなければならない環境で母国語で話すことをkrokodiliと言いますが、由来は何なのかという質問がありましたが、誰も分かりませんでした。Vikipedioにも複数の由来は書いてありますが、結局よくわからないようです。他にaligatori (エスペラントでもなく自分の母国語ではない他の言語で話すこと。aliが係っている)、kajmani (その場の他の人が誰も分からない言語で話すこと)などもあることを知りました。 後半はVojaĝo kun Katrinaの第15課を読みました。

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学習会 2022/7/2

参加者10人 前半はエスペラントで近状報告。暑い日が続きました。何もする気がなくなる人、元気に肉じゃがを作る人、色々です。サンクトペテルブルクも暑くてクーラーのある家がたくさん見られるそうです。肉じゃがは豚肉派が多かったです。他に久しぶりの飲み会、早期退職、資格試験、エスペラント講座、KER試験など、にぎやかにお喋りしました。 後半はGoogleドライブで会報Verda Gemoの原稿を共有して指導者の方がチェックしたり、お互いにコメントを入れたりする方法を実践しました。とても便利そう。

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2022年 活動

学習会 2022/6/18

参加者8人 ここ2週間どのように過ごしたかエスペラントで話しました。 後半はVojaĝo kun Katrinaの第14課を読みました。

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総会 2022/6/4

参加者8名 埼玉エスペラント会の総会として、会の活動状況、これからの計画などの話をしました。 後半は懇親会。埼玉エスペラント会の会員2人が翻訳に携わり近いうちに出版されるエスペラント界にとってとても重要な本のお話や、エスペラント学習書について、最近のエスペラント学習者の傾向など。 入門者用の教材として以下の2つを紹介していただきました。 『直接教授法で学ぶエスペラント入門』は世界で40語近くの言語に翻訳されたエスペラント入門書 ”Esperanto per rekta metodo”の日本語版で定評ある良い入門書だそうです。イラストもかわいらく、CD版もあるそうです。 12レッスンのエスペラントもザグレブ式でネットで段階的に学べます。

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2022年 活動

学習会 2022/5/21

学習会 2022/5/21 参加者8人。来月開催される夏の総会と新しくネットで公開する予定の会報についての話し合いをしました。 段取りはほぼ決まり後は本番を待つばかりです。普段の例会でお会いできない賛助会員の方の多くの参加をお待ちしています。 後半は日本語で情報交換。こういう時間は久しぶりのような気がします。普段は真面目にエスペラントをやっていますので。

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2022年

学習会 2022/5/14

参加者9人 前半はゴールデンウイークをどのように過ごしたかエスペラントで話しました。 また、別の会で入門講座を開催するメンバーが教材のことに触れたのでDuolingoの話にもなりました。 後半はVojaĝo kun Katrinaの第13課を読みました。 Postmanĝeという言い方が出てきました。エスペラントらしい表現でしかも短くて覚えやすい。会話中にこういう表現がスッと出るようになりたいです。 pripensiやsuririなど動詞に接頭語が付くと自動詞が他動詞としても使えるようになる例があるが、はっきりした規則もなく一つ一つ辞書を確認して覚えていく必要があることを教わりました。簡単なはずのエスペラントの難しい点です。

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2022年 活動

学習会 2022/4/30

参加者9人。 前半はこのゴールデンウィークの過ごし方についてエスペラントでおしゃべりをしました。バーベキューをしたりサウナにいったりとのんびり家族と過ごす方が多いようです。良いお休みを。 5月16-17日に行われたエスペラント普及会(EPA)の国際オンライン合宿に参加したメンバーがその様子をレポートした。オンラインのイベントは海外のエスペランチストと身近に会話できる良い機会だと思います。 後半はVojaĝo kun Katrinaの第12課を読みました。 表現としては疑問詞kioを使ったこのような表現を学びました。 ・Mi ne scias kion fari. 私は何をしたら良いのか分からない。 ・Mi ne scias, kion mi faros. 私は何をしでかすか分からない。 他にも”Kiel ŝi faris, por ke ili permesu al ŝi?”(彼女は、彼らが彼女に許可するよう何をしたのだろう)のようなpor ke -u(~するために)の表現も学びました。 会話や作文でこういった表現を使いこなせるようになりたいものです。 その他、6月4日の総会に向けた段取りについてもディスカッションしました。